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まずは、化学の解答・解説からです。今回から、<ヒント>も残して問題を書きますね。
<問題>
容積が自由に可変できる容器に0.600molの窒素と0.400molのエタノールを封入した。42℃、62℃におけるエタノールの飽和蒸気圧は、それぞれ0.200atm、0.500atmである。気体定数を0.082atm・l/mol・Kとする。設問には、有効数字3桁で答えよ。 [実験1] 容器内の温度を62℃、全圧を1.000atmに保つ。 [実験2] 温度を62℃に保ったまま、全圧を増加させる。 [実験3] 容器内の温度を42℃、全圧を1.000atmに保つ。(1)実験1の結果、容器内の体積は何lになるか。 (2)実験2において、液体のエタノールが生成し始めるときの容器内の体積は何lか。 (3)実験3の結果、容器内の体積は何lか。又、エタノールが何%液化するか。但し、液体の体積は無視する。 |
<ヒント>
「液体が存在するのか?」それとも、「すべて気体なのか?」を蒸気圧の問題では確認する必要がある。
計算上でのエタノールの分圧≧その温度での飽和蒸気圧⇔エタノールは一部液体
計算上でのエタノールの分圧<その温度での飽和蒸気圧⇔エタノールはすべて気体
(1)は上記のことを考える。
(2)は、エタノール一部が液体となり始めるのは、分圧が飽和蒸気圧と等しいとき。これを利用する。
(3)は、う~ん。これは、自力で考えてみて。
理想気体の状態方程式は、呪文の如く覚えることです。あとで、物理の公式解説で説明予定ですけどね。
では、続いて、数学の問題。今回は、曲線の長さです。
<問題>
原点を中心とする単位円がある。長さ2πの糸の一端を円周上の点A(1,0)に固定し、他端をPとする。Pは最初、点P0(1,2π)に位置し、この状態から、糸がたるまないように引っ張りながら点Pを反時計回りに回転して、単位円に巻き付ける。このとき、点PはP0から点Aまで動くことになる。糸は伸び縮みしないものとして、このときの点Pの描く軌道の長さを求めよ。 |
<ヒント>
取り敢えず、図を描いてみてね。
糸と単位円の接点をT(cosΘ,sinΘ)とでもおくと、弧ATの長さがΘになるよね。だからPTの長さは2π-Θだ。直線PTが接線となるから、半径OTは直交するよね。これを利用して、ベクトルTPを表すわけです。そうすれば、ベクトルOP、すなわち点Pの位置ベクトルをΘを使って表せる。(媒介変数表示ができたわけだ!)あとは、曲線の長さの公式を使おう。
曲線の長さの公式は、きちんと理解&暗記をしておくように。
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