スマホとSNS

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スマホとSNS 

スマホがあるから賢くなるわけではない。単に道具に過ぎない。

 スマホやタブレットはとても便利なものである。ネットでニュースを見たり、メールを読んだり、書いたり、地図で場所を検索したり、分からないことを調べたりもできる。上手な使い方をすれば、時間を有効的に使えたり、効率良く物事を進めることもできる。今や、生活の中で切り離せないものであることは、もはや否定できない。只、スマホを名の通りスマートに、カッコよく使えることが、使っている人間が賢いことを意味するわけではない。スマホが登場し普及して、人間が賢くなったのか?というと、そういうわけではない。スマホが普及する前後の学生の学力が大きく変化したわけでもない。むしろ、スマホが子供の学力を阻害し、スマホを使っている子供よりも、スマホを使わない子供の方が平均して学力が高いとの意見もあるくらいだ。正直、この意見が正しいかどうかはわからないが、子供の学力が向上したわけではないと、学習塾の経営者からの視点で、感覚的ではあるが、断言できる。学力の話だけで、人間が賢くなったとかならないとかを論ずるのは乱暴な話ではあるが、スマホの登場が人間に大きな影響を与えたことは事実であるが、それで人間の能力が向上したわけではないとはっきり言える。勿論、スマホやタブレットやネットを能力向上のために上手に使っている賢い人もいる。要は、スマホも道具のひとつなのだ。道具を上手く使うかは、下手に使うかは、使い手次第なのだ。スマホやネットで簡単に得た情報を見たり、読んだり、知っただけで、深く理解をしたと感じ、自分が利口になったと錯覚してしまっている人も存在しているし、一部の情報だけを信じて、それが全てだと妄信してしまう人もいる。それは、道具に振り回されてしまった結果、賢くなるのとは、逆の方向に進んでしまっている。僕が、ここで言いたいことは、スマホやネットに依存や過信をしてはいけないということだ。あくまで、道具のひとつであるという認識をもち、スマホ中毒にならないことが大切である。

スマホやタブレットの弊害

集中力とその持続性の低下を招く。

 僕自身も、タブレットを使っているし、仕事の上でもなければ困るものだが、弊害も感じている。それは2点挙げられる。ひとつは、集中力の欠落である。何かをしながら、スマホやタブレットを弄ると、どうしても集中力や注意力が分散される。簡単に色々なものが調べられたり、SNSで人とのやり取りができることが、いわゆる「ながらスマホ」という行為を誘発しているのかもしれない。僕の経験上、映画やドラマを自宅で見ながら、タブレットを弄ると、物語に集中できず、話の流れが分からなくなるときが頻繁にある。明らかに、物事に対する集中力が低下してしまったと自分自身が感じたのだ。これは良くないと大袈裟ではなく危機に感じ、何かに集中したいときは、タブレットを手放すようにしている。元来、人間の脳は同時に複数のことを行うことが苦手だと言う。ながらスマホは、人間の脳に大きな負荷をかけるのだと思う。脳に負荷がかかれば、脳は疲れやすくなり、集中力を持続するのは難しくなる。その結果、やるべきことややりたいことがおざなりになってしまう。これが、効率が良いことではないのは明白だ。むしろ、非効率である。スマホが手放せないスマホ中毒は、物事に対して一心不乱になることを不可能にしているし、集中力自体の強さを弱め、その持続も困難にしていると思う。これはとても危険なことだ。何かに集中できなければ、きちんとした知識や技術を修得できるわけがない。そして、集中できない状態が続けば、その人の成長を阻害することになる。人は集中することで、物事を修得しやすくなるし、精神的にも満足を得られるものだ。それがないのは、自己嫌悪や自信喪失にも繋がってしまうこともあると僕は感じている。だから、僕は、自身の経験も踏まえ、この状態がずっと続くと中毒状態になり、自分の精神を蝕んでいきそうだと思い、必要なとき以外は、タブレットを手に持たないようにしている。その成果と言えるほどのものではないが、数か月前よりも物事に対する集中力の強さ、持続性がともに上がったと感じている。

目の疲れの原因になる。

 もうひとつのスマホ中毒の怖いところは、目の疲れだ。プロ野球選手には、シーズン中、目が疲れて、ピッチャーが投げる球が見づらくなるという理由で、スマホを見る時間を極力減らしたり、中には全く見ない人もいるらしい。それほど、目の状態とは、プロ野球選手にとって重要なことなのだろう。プロ野球選手ほどではないが、一般時にとっても目の状態は大切だ。物を見るのに苦労しないことは、本当に楽なことだ。30代くらいまでは、周囲を意識して良く見なくても、視野に入るものをパッと見るだけ認識できた。しかし、今はというと、結構な割合で二度見もするし、物をじっと見てしまう。視覚の認識する力が年齢とともに落ちたのだと思う。目の状態は、若い時に比べて確実に悪くなっているし、疲れやすいもなっている。又、目の疲れは、肩こりや頭痛の原因となる。僕も肩こりがひどくなると頭が痛くなることが良くある。こうなると、何をするにも辛い。とてもじゃないが、物事に集中するなんてできない。目の疲れから来る体調不良は、不快を覚える。この不快は、精神衛生上良くない。イライラしたり、ソワソワしたり、心が落ち着かなくなる。10代・20代なら、寝て起きればすっかり回復して問題ないだろうが、40代の僕は、疲れが蓄積されていく。目の疲れがとれ、すっきりするまでに2日3日は掛かってしまう。勿論、その期間はタブレットは仕事以外では使わないようにしている。身体が健康でないと、何をするにも本腰を入れられない。それが、イライラなどの原因になり、心にも悪い影響を与える。身体の不調は、心の不調を生みやすい。そういう負の連鎖から抜け出しにくくなる。

SNSの問題点

 今まで、記したことは、個人が注意すれば、何とかなるものだが、個人の力ではどうにもならないことが、スマホやタブレットなどを介してSNS上には存在する。SNSでの誹謗中傷も深刻な問題である。そういう悪意ある書き込みをする輩に対して罰則を設けようと世の中の流れはなっているが、僕はSNSでの人間関係にそれほど深く自分が入って行くべきではないと思っている。SNS上の付き合いから、リアルの友人や恋人になったりすることもあるし、それは喜ばしいことだ思うが、そこに重きを置き過ぎて、自分の生活が振り回されるのは本来あるべき姿と違うと思う。SNSで心痛めたりしないように自分をコントロールする必要があると思う。勿論、誹謗中傷する心無い者には許しがたい感情が僕にもある。でも、そうだからと言って、そんな輩が一掃されることはなく、どうしても存在してしまうものだ。だからこそ、SNSにのめり込み過ぎるのは注意した方が良いと考えている。SNSなどに毎日、数時間も費やすのなら、自分のために他の事をした方が良いだろう。確かに、SNSでのやり取りは楽しい。僕も、インスタグラムで写真をアップしたり、他の人の写真を見たりして楽しんでいるが、毎日は行っていない。週に3日ほど、それも1時間弱程度だ。正直、仕事や他のことでインスタに、それほど時間が割けない現実があるのだが、「いいね」の数にあまりに気にを取られるのはどうか?と思う。そこが全てではないという認識を持つべきだと思う。

スマホやSNSに振り回されずに!

 一番大切なのは、自分自身が振り回されることなく、しっかりと地に足をつけて考えながら生活することだ。スマホやタブレット、それらを介してのSNSの世界は、生活の中のひとつの道具であり、一部でしかない。便利で楽しいものではあるが、中毒にならない程度に、体調や心を壊さない程度に、使うべきものだ。

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