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まずは、前回の物理(熱力学)の解説からです。
先週の問題 物理(熱力学)
<問題>
図に示すようなシリンダー内をなめらかに動くピストンで、A室とB室に分ける。n[mol]の単原子分子理想気体が、A室、B室に封入されている。最初は、共に、圧力P0[N/m2]、体積V0[m3]、温度T0[K]であり、シリンダー容器、ピストンは熱を伝えないものとする。ヒータで加熱したら、A室、B室の温度は、それぞれTA[K]、TB[K]となった。このとき、ピストンは右に動き、A室の理想気体は、熱を得るとともにB室に対して仕事をするものとする。 (1)TB=3T0のとき、温度TAを求めよ。 (2)(1)のとき、A室、B室合計の理想気体の内部エネルギーの変化量を気体定数R[J/mol·K]を用いて表せ。 |
<ヒント>
(1)B室での変化は断熱変化になるので、ポアソンの式(PVγ=一定、又はTVγ-1=一定)を利用。これと、ボイル・シャルルの法則で解き進めましょう。
(2)(1)の結果から求めましょう。
<解答>
断熱変化と言うことから、ポアソンの式VT3/2=一定を利用することが分かれば、何とかなりますね。只、そうではないと、解くのは不意可能です。
今週の問題 化学(化学平衡)
<問題>
モル濃度がCA、CBで、共に1価の弱酸であるHAの水溶液とHBの水溶液を同量ずつ混ぜた。HAとHBの電離定数をそれぞれKA、KBとして、水素イオン濃度を表す式を求めよ。ただし、水の電離は無視して良く、HAとHBの電離度は非常に小さいものとする。 |
<ヒント>
電離定数KA=[H+][A–]/[HA]、KB=[H+][A–]/[HB]から、[H+]を求めましょう。このとき、HA、HBの電離度をそれぞれα,βとでも置くと処理しやすいでしょう。
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