覚え方

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 暗記する。覚える。この行為は、現役の時、僕には苦痛だった。だって、覚えられないんだもの!確か、前にも言ったと思うけど、僕は、覚えるの苦手なの。トランプの神経衰弱とか、野球のサインとか、パニックになってましたよ。まあ、野球のサインは、慣れてしまえば大丈夫だけど、最初は、少年野球なんかでは、よく間違えて、怒られたものですよ。野球もレベルが高くなるとサインが複雑化するので、あれを覚えるのも容易ではないと思うよ。

 で、話を戻しますが、本当に覚えられなかった。数学や物理や化学なんかは、理屈を理解すれば、覚えるものの量がそれ程多くないので、何とかなったと言うか、得意科目だったけど、英語、地理などの他の受験科目は、もう、どうしようもなく出来なかった。英単語や熟語を覚えるのに、単語帳を作ってみた。地理の自然地形を覚えるのに、白地図に書き込んだ。でも、どうしても頭に入らない。「覚えなきゃ!」って思えば、逆に覚えられない。そんな状況だった。

 「やらなきゃ覚えられないのは分かっている。でも、やっても覚えられない。」これは、精神的にきつかった。当時の僕は、逆転の発想というか、「自分がバカだから覚えらないんだ!」と悲観的に思わず、「バカは、1回で覚えられるわけがない。何回でもやればいいじゃん。いくらバカでも、ある程度は身に着くだろう。それでダメならしょうがないよ。だって、バカなんだもん♪」って楽観的に考えてみたんだよね。それが良かったのだと思う。覚えられなくて、イライラしたり、心が追い込まれるようなことはなくなった。勉強に集中できるようになった。集中したら、覚えられるようになった。暗記や覚えることで大事なのは、集中力を以て、繰り返す事と、覚えられなくても気にしないことだと、今でも思うよ。

 それだけではなく、覚え方も自分なりに工夫してみた。単語帳は自分には合わない。単語を書いて練習してもダメ。そう判断した僕は、ひたすら、長文を訳して、それを何度も音読した。そうすると、単語も文法も少しずつだけど、頭に入るようになった。地理はというと、地図帳を確認しながら、何度も教科書を読んだ。英語も地理も、覚えようとか、そういう邪心は持たず、ただただ、理解して噛み砕くことだけに重点を置いた。そうしたら、知らない間に、覚えているんだよね。「あれ?この単語、この前見たな~。確か、こういう意味だったような。確認しよう。」「やっぱり、そうだった!」ということが頻繁に起こるようになった。そんな感じで、少しずつ自信が着いて来たわけ。自信が着くと、勉強が楽しいまでとは言わないけど、苦痛ではなくなったのね。

 今思うと、僕にとって視覚と聴覚に訴えた方法は、良かったのだと思う。何事も身体や感覚で覚えるタイプでなく、想像して理屈で納得するタイプだったので、視覚的、聴覚的に頭を刺激して、理屈と想像で物事を理解して行くという方法が、僕にとってベストとは言えないかもしれなけどベターだったのだろう。これは、僕に当て嵌まったことで、他の人がしたら上手く行ったかどうかわからない。単語帳で覚えるのが良い人もいれば、単語を書いて覚えるのが良い人もいるだろう。ひたすら、問題を解くのが合っている人もいるだろう。それは、人それぞれだと思うし、絶対的な正解があるわけではないと思う。自分自身で色々と実験して、失敗したり成功したりして、見つけて行くものだと思う。だから、覚えること暗記することに関しては、今の僕から君達には、「こういう方法もあるけど、やってみて。ダメなら違う方法を考えてみよう。」としか言えない。

 最後に、覚え方のコツをまとめるよ。

①「覚えなきゃいけない!」と思い過ぎない。

②1回で覚えられなきゃ、2回でも3回でもやる。

③「覚えられないのが、当たり前!」くらいに気楽に考える。

④覚えられなくても、自分をダメだと思わない。

⑤根気強く、続けてやる。

⑥自分なりの工夫をしてみる。

 僕が思うコツです。勿論、一人一人意見は違うので、異論はあるでしょう。それを受け付けて議論していると、ちょっと大変だし、議論する場もないので、各自、それぞれのところで少し熱い議論をしても良いでしょう。そういう議論をして、新たな方法を見つけるのも大切ですからね。そんなわけで、「覚えられない!」という人は、是非試してみて、その後、更に、自分で改良して見て下さい。

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