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5月のリモート授業(オンライン授業)を振り返って

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5月のリモート授業(オンライン授業)を振り返って

色々なものが形を変えて行く必要がある。

授業のリモート化、オンライン化は自然の流れ 

 現在、2020年5月が終わろうとしている。新型コロナウィルスにより、多くのものが大きく影響を受けた。経済活動は自粛により、大きな痛手を受けた。これを回復するには、時間や人的労力はかなりのものになるのは言うまでもない。利益は、元に戻らないかもしれない。経営の形態は、以前のものとは違うものを作り上げないといけないかもしれない。いや、そうせざるを得ない業種もある。学習塾も、そのひとつだと私は考える。そして、子供達も大きな影響を受けた。学校は休校を余儀なくされ、3・4・5月と3ヶ月の休みが続いた。6月からの学校生活、時間割等がどうなるのか?夏休みや冬休みがどうなるのか?まだ決定されていない。それに、今は、緊急事態宣言の影響で、感染者は少なくなっているが、学校が始まれば、どこかで生徒・児童が感染するだろう。学校と言う狭い空間で発生と言うことは、クラスターになる可能性は大きいことを意味をする。又、秋から冬にかけて、第二波、第三波が襲ってくることも考えられる。だからと言って、このまま、休校を続けることは、子供たちの学びの機会を奪うことになる。これは絶対に避けなければならない。そのためには、明確なガイドラインとその運営と遵守の徹底が必要である。そして、状況によっては、オンライン化への移行が要求されることになる。人と人の接触が感染の大きな原因であるなら、授業のオンライン化、リモート化は、自然の流れである。

リモート化、オンライン化は、正直ハードルが高いけど 

 しかし、自分でもやってみたが、授業のリモート化、オンライン化は、なかなか難しいものがある。まず、配信する側の機材の問題がある。パソコン、カメラ、レンズ、マイク、三脚、モニター等々を揃える必要がある。カメラやレンズは、ある程度のものでないと動画の画質や音質が低いものになってしまう。Total Academyでは、録画したものを配信している形であるが、生配信するとなれば、パソコンもある程度の性能でなければ、まともな配信ができない。理想を言えば、4K動画の配信をしたいが、カメラはその能力を持っていても、パソコンがその能力を持っていなければ不可能である。配信する側は、それなりの機材を用意する必要があるわけであるが、実はそれだけではない。配信を受け取る側の問題もある。「夢の5G」と言われているが、正直、現状では、そのためのインフラは夢のまた夢である。受け手のネット環境、端末の性能の問題がある。仮に、4K動画を配信しても、ネット環境や手元の端末が、途切れなく処理できるか?と言う問題がある。幸い、Total Academyの生徒、保護者の方には十分なネット環境があり、リモート授業を可能にした。中には、この5月のリモート授業のために、タブレットを購入した方もいる。本当に、有難いことである。要は、投げ手と受け手の両者の設備の問題があるわけである。だから、学校の授業のリモート化、オンライン化は、かなりハードルが高いのは分かる。分かるが、これをしなければ、学びの場を提供できない。何とかして、全ての学校が、いざと言うときのために、オンライン授業、リモート授業への移行をできるようにしておかなければならないと思う。

自分の経験として 

リモート授業を振り返って

授業動画を撮影して分かったこと 

 ここまで、堅苦しい話になってしまったので、話を変えよう。実際、自分が行ったリモート授業を振り返ってみよう。リモート授業の録画は、確かに苦労したが、楽しかった。1回目は、本来、写真用のカメラでの撮影のため、レンズが動画撮影専用の仕様ではないため、ズームアップする際、レンズを回すと「キュッキュッ」と音が鳴り、それをマイクが拾ってしまうという不具合が生じた。2回目は、マイクを買い。カメラの前に設置して、レンズの音が入らないようにしたが、全体の音が小さくなってしまった。3回目は、同じ機材の配置で、声を大きめにして撮影した。そして、4回目、5月のリモート授業の最後になって、オーディオケーブルを購入し、マイクを自分から1mくらいの距離に置き、音をクリアにした。撮影したものを確認し、改善点を探して、改良を行ったわけであるが、やればやるほど、色々なものに気付いた。行動したから、気付いたわけである。しなければ、気付かなかったことである。逆に、気付いていたけど、なかなか、できないものもある。私が、どうしてもできなかったのが、きちんとカメラ目線で話すことだ。様子を確認しながら撮影するため、モニターを置いて撮影を進めたわけであるが、どうしても、モニターをちらちら見てしまう。又、癖として、一点を見ながら喋ることがないと言うのもあるだろう。普段の授業で、一人の生徒をじっと見て、話すことはなく、全体を見ながら話す癖が付いているので、カメラ目線は難しかった。でも、録画は楽しくできたし、今まで経験しなかったことができたのは嬉しいことである。

一対一の対話は、学習に有効 

 動画の中で生徒に指示を出し、問題を解いてもらったものを写真撮影し、それをメールで送信して貰い、添削して返す。この流れでリモート授業を行ったわけである。添削は、通常の授業では全員の前で一度すれば済んだ話であるが、一人一人、丸を付けて、間違いは訂正し、説明を付けるのは、正直、手間が掛かった。補足的な説明も通常なら口頭で済むが、リモート授業では文字に起こして書かなければならない。5月下旬になり、マウス操作では、図や数式の書入れ等に限界を感じ、ペンタブレットの必要性を痛感し、購入を決心した。リモート授業開始当初は、ペンタブレットが必要になるとは思っていなかった。そして、生徒一人一人と一対一の会話を短いながらも取り入れた。これにより、生徒との関係性を深められたと思う。間違いが多い、理解が不足していると判断した生徒とは、webカメラで私の手元を映し、実際に目の前で問題を解きながら解説した。(これもペンタブレットなら、スマートにできることである。)どの生徒も、真剣に話を聴いてくれた。生徒の全員の前では、質問できないこと、話せないことも、オンラインで一対一の形をとることにより、自分のために話してくれていると生徒が感じ、分かろうとする姿勢を作れることは良い事である。これは、6月からも、どうにか継続したいと思っている。

動画配信の利点 

 保護者の方にとっても利点はあると思う。普段、どんな授業をしているのか?自分の子供がどんな教わり方をしているのか?気にならない親御さんはいないと思う。実は、塾長としても、これをオープン化したいとは常々思っていた。密室である教室をオープン化するのは、今の時代、必要であると私は考えている。学習塾は授業こそが商品である。その商品がどんなものか見て、判断してもらうのは、当然のことである。お子さんと一緒に、授業動画を見てくれた保護者の方もいるだろう。子供だけでなく、保護者が見てくれるというのは、実は、授業を提供する側に緊張感が生まれ、より良いものを提供しようと思えることは、授業を提供する側、受ける側、両方にとって良いことである。これも、6月以降も続けて行く。説明部分を動画撮影し、配信すれば、生徒も復習に活用できるし、保護者の方にも見て貰える。新たなサービスを提供できるわけである。

嵐のような1ヶ月だけど、楽しかった。 

 5月のリモート授業は、準備を含めて、嵐の様だった。この1ヶ月は、私にとっても、初体験のことばかりで、刺激的であった。目まぐるしく感じた期間だった。こうしよう、ああしようと考え、行動した。当然、不手際な事もあったが、自分なりには、今の設備、機材の性能、自分の能力の中で、精一杯した。流石に、脚本をきちんと書き、言い間違いは撮り直しして、動画を編集するようなことまでは出来ないが、出来る範囲で、提供させてもらい、自分では満足ではないが、納得はしている。この経験を今後も活かして、より良いサービスを提供して行きたいと、塾長として考えている。

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