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無線LANルーターを買い替えたら快適です。
Total Academyでは、通常授業の説明部分を動画撮影して、アップロードしているわけであるが、無線LANルーターを買い替える前は、動画の長さにもよるが、アップロードが完了するまでになかなかの時間を要し、その間、違う作業したり、風呂に入ることさえできた。それが、買い替えたら、待ち時間が圧倒的に短くなった。動画をアップロードしている間に、メールの下書きや塾のホームページの更新をしているのだが、以前は、それらを行ってもアップロードの待ち時間があったが、今では、僕の作業をPCに待たせている状態である。お陰様で、授業終了後の作業時間が1時間程かそれ以上あったものが、20分程度に短縮された。この作業効率の向上は、時間的短縮も嬉しいことであるが、せっかちな僕にとっては、精神的なことで大きい部分がある。動画のアップロードだけではなく、他の接続機器も切断されることなくwi-fiを授受している。しかも、PCだけでなく、タブレットでも、体感的にもWebの表示やダウンロードなどが、速くなったと感じている。やはり、ストレスフリーというのは、快適である。右の写真が、無線LANルーター周辺の様子である。暗号化キーなど、セキュリティー上、オープンにはできないので、お見せできないが、布の下に無線LANルーターがある。あと、個人的な好みであるが、配線が外から見えるのが嫌いなので、小さな棚を作って、そこを飾り、隠している。電話線、電源コンセント、光回線業者の接続機器、LANケーブル等々、配線の数はこの周辺だけでも少なくない。それはともかく、快適なNET環境になった。
回線速度の要因
回線速度は、無線LANルーターの性能だけではなく、色々なことが要因となる。逆に言うと、回線が遅くなる原因は複数考えられ、それを特定する作業をして確かめていく必要がある。代表的な原因としては、以下のことが挙げられる。因みに、今回の僕の場合は、すぐに「3.無線LANルーターなどの接続機器」と分かったので、対処は楽であったわけである。
- 回線の混雑加減
- 端末機器の性能
- 無線LANルーターなどの接続機器
- 契約プラン
- プロバイダー
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1. 回線が混雑加減
回線が混雑する時間帯にインターネットを利用すると、通信速度が遅くなることがある。時間帯によって、利用者の数が違う、またサイトによりアクセス数が異なるわけであるが、利用者が多い時間帯、多いサイトにアクセスしようとすると遅くなる傾向にあるわけである。総務省が発表している「主なメディアの利用時間帯」 によると、インターネットの利用時間に関しては次のような傾向があるらしい。
- 平日は朝や正午、夜は21時~23時が特に利用者が多い
- 休日は全体的に利用時間が増え、特に朝と、夜は21時~22時が多い
利用率の高い時間帯と利用率の低い時間帯に速度を確認し、両者に差が生まれる場合にはこれが原因で速度が遅くなっていると言える。
2. パソコン、スマホのスペックの問題
CPUの処理速度、メモリー、ハードディスクのアクセススピードなど、パソコン、スマホの性能によっても体感的に通信速度が変わることがある。通信速度の問題がネットワークに起因しない場合、使用している機器が原因と見て、メモリーの増設やパソコン・スマホの買い替えといった見直しを行うことも、通信速度改善へのひとつの手段である。因みに、僕の場合、PCとタブレットでは明らかに下りも上りも通信速度が異なるのが、目で見てわかる。これは、スペックの問題で、メール程度の話なら、タブレットで済ませてしまうこともあるが、動画のアップロード等の負荷の大きい作業はPCで行っている。また、常駐ソフトや使っていないプログラムが速度を落としている場合もある。セキュリティソフトなど、常に動作させておく必要があるもの以外は終了させておくと良いらしい。要は、必要ではない、ソフトやアプリは立ち上げないことだ。そうは言っても、PC上で、複数作業を同時に進行することもあるので、やはり高スペックな端末であることに越したことはない。
3. ルーターなどの接続機器の問題
ルーターやLANケーブルなど、ネットワークに関する機器の規格が古いと通信速度が上がらない可能性がある。LANケーブルには規格があり、使用しているケーブルが光回線の速度に対応していないと、どれだけ通信速度が速くてもその性能を発揮できないことがある。ルーターにもタイプがあり、対応する通信速度も異なるため、注意が必要だ。(参照https://total-academy.net/article/?p=4010)ルーターが古かったり、壊れていたり、接触不良を起こしている場合も速度が遅くなることがある。新しくルーターを選ぶ際は、インターネットを利用する環境(一部屋だけなのか、一階と二階で使いたいのか、接続する機器の台数など)を確認し、希望に合うものを選ぶと良いわけである。
4. 契約プランの問題
プロバイダーによっては通信速度(回線最大速度)ごとにプランを用意しているところもあり、インターネットの使い方に応じてプランが切り替えられるメリットがある。通信速度が遅いと感じたら、より上位のプランへの変更を検討してみるのも良い。
5. プロバイダーの問題
ここまでご紹介してきたネットワーク環境や端末、契約プランの見直しを行ってもまだ効果が見られない場合、最終手段として他のプロバイダーに乗換える方法もある。プロバイダーによって、理論値ではなく、実際の通信速度が異なるのは事実らしいが、現実問題として、この速度の違いを実感できるとは思えない。あと、住んでいる地域の問題もある。プロバイダーと地域によって、設備(通信ケーブルなど)が異なるため、回線速度が速い傾向にある地域と遅い傾向にある地域があるのは事実らしい。
回線速度を測定してみた!
結果は以下の通り。
<通信速度測定結果>
Aサイト | Bサイト | Cサイト | |
Download [Mbps] | 256.68 | 515.6 | 458.27 |
Upload [Mbps] | 335.12 | 374.3 | 74.64 |
Ping [ms] | 16.97 | 18.36 | 20.26 |
Jitter [ms] | 1.67 | 1.745 | 1.50 |
回線速度を測定できるサイトは複数ある。「回線速度」と検索すれば、何個も登場する。その中で、3つほど測定して、数値を記したのが上の表である。感想としては、ばらつきがかなりあるというものだ。ほぼ同時刻での測定なのに、この数値の違いは意外に感じた。結局、人間の体感としては、上り、下りの速度差は、この差の程度なら感じられないということだろう。ところで、回線速度について調べた結果、「ping」とか「jitter」とか初めて耳にした言葉があったので、以下、それらの言葉について、簡単に説明する。
Download
インターネット回線のスピードチェックでの最重要項目は、「ダウンロード(下り)速度」だ。その目安は以下の通り
メール・LINE・SNS | 1Mbps |
ホームページ閲覧(画像少ない) | 1Mbps |
ホームページ閲覧(画像多い) | 5Mbps |
中画質動画(HD720p) | 2.5Mbps |
高画質動画(HD1080p) | 5Mbps |
4K動画 | 20Mbps |
格闘系・FPSゲーム | 30Mbps |
その他オンラインゲーム | 3Mbps |
Upload
データを自分からアップ(発信)するときの通信速度のこと。目安は以下の通り。
メール送信・チャット送信・LINE送信 | 1Mbps |
SNS写真投稿 | 3Mbps |
ビデオ通話(スカイプ・LINE) | 3Mbps |
動画投稿(Youtube・SNS) | 10Mbps |
ファイル送信 | 10Mbps |
Ping
PING値とは、「サーバーからの応答の速さ」のこと。具体的には、ping値が大きくなるほど、タイムラグがひどくなるとのこと。
サーバー応答速度 | ping値 |
かなり速い | 1~15ms |
速い | 16~35ms |
普通 | 36~50ms |
遅い | 51~99ms |
かなり遅い | 100ms以上 |
そもそもゲームをしない方は、PING値を気にする必要はないらしい。
Jitter
Jitter値とは、「Ping値の最大値と最小値のブレ幅」のこと。”Jitter値が小さいほど、Ping値が安定している”ということらしい。
測定結果を踏まえて
以上、分かったような、十分知識があるような感じで書いたが、僕も調べてみて、初めて知ったことが多い。用途別の必要な通信速度、Ping、Jitterという言葉、出てきたときは、何だ?って思いましたよ。しかも、回線速度なんて測定してみたのも初めてですよ。皆さんも、ご自宅のPCなどの回線速度を調べてみると面白いかもしれませんよ。快適な通信環境は、仕事をする上でも、プライベートでインターネットを利用する上でも必要だ。ましてや、テレワーク、在宅ワーク、リモート授業など、オンライン化が進んでいる。職場や自宅のネット環境を整えないと、不便になってしまうだろう。そう思って、今回、新たに無線LANルーターの購入を決断した。