- カテゴリ
まずは、先週の物理の解説から!
先週の問題 物理㉜(熱力学)
<問題>
1molの単原子分子の理想気体を図の様にA→B→C→Aに沿って、直線経路でゆっくり変化させた。状態Aの温度はT₀[K]である。気体定数R[J/mol・K]とT₀[K]を用いて以下の問いに答よ。 (1)状態BとCの温度をそれぞれ答よ。 (2)A→Bの変化において、気体が外部から受けた仕事と気体が吸収した熱量を求めよ。 (3)B→Cの変化において、気体が外部から受けた仕事と気体が吸収した熱量を求めよ。 (4)C→Aの変化において、気体が外部から受けた仕事と気体が吸収した熱量を求めよ。 (5)A→B→C→Aのサイクルの熱効率(気体が外部へした仕事と吸収した熱量の比)を求めよ。 (6)変化B→Cにおいて、その間の最高温度を求めよ。 |
<ヒント>
(1)ボイル・シャルルの法則を利用します。
(2)(3)(4)熱力学の第一法則と理想気体の状態方程式を使います。
(5)(2)~(4)の結果を利用
(6)直線BCの式を求めて、理想気体の状態方程式を用いて、Pを消去してTを求めましょう。
<解答>
熱力学の第一法則は、とても重要です。気を付けるのは、気体の仕事をどう扱うのか?です。気体が外部から受けた仕事を正として扱うのか?外部にした仕事を正として扱うのか?どちらでも良いので、統一して考えることです。只、外部から仕事を受けたら、気体はエネルギーを受け取ったことになり、外部に仕事をしたなら、その分エネルギーを失ったことになりますので、そこは注意して下さい。
今週の問題 化学⑯(電気分解)
<問題>
鉛蓄電池を電源として、図のように電気分解を行った。ビーカーⅠには硫酸銅の希硫酸溶液、ビーカーⅡには水酸化ナトリウム溶液を入れ、電極A、Bには銅板、電極C、Dには白金板を用いた。ある時間電解分解を行い、ビーカーⅡで発生した気体の合計の体積を測定したら、標準状態で67.2mlであった。 (1)電極A、B、C、Dでおこる化学変化を半反応式で示せ。 (2)回路に流れた電気量[C]を求めよ。ただし、1[F]=96500[C]とする。 (3)電極Bの質量の増減[g]を求めよ。ただし、Cu=63.5であり、増加の場合は+、減少の場合は-を用いて示せ。 (4)電源で用いた鉛蓄電池の電解液の硫酸の質量変化[g]を求めよ。ただし、H=1、O=16、S=32であり、増加の場合は+、減少の場合は-を用いて示せ。 |
<ヒント>
(1)の各極の反応を書くことができれば、(3)までは芋づる式で解けますよ。
(4)は、鉛蓄電池の反応を書いて、電子1molが流れたときの質量変化を求めれば、何とかなるはずです。
学習や進路に対する質問等は、お気軽に問い合わせフォームからどうぞ。お待ちしています。