受験勉強の方法

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受験勉強の方法

結果を出すには何が必要か?

絶対的な方法はないが、結果を出した人には共通点がある。

 久しぶりに文章を書きます。今回は、受験勉強の方法について話します。結論から言うと、こうすれば必ず上手く行く、結果が出る、成績が伸びるという絶対的方法はありません。それは、一人一人、能力が違い、得意不得意の分野、教科も違い、性格も異なります。例えば、勉強時間を重視する人もいれば、解いた問題の数を重視する人もいます。暗記することが苦にならない人もいれば、覚えることが苦手な人もいます。理屈をじっくり考えるのが好きな人もいれば、それらを面倒臭いと感じる人もいます。一人一人、状況もタイプも違うのに、一つの方法を当て嵌まることはできません。只、ひとつ確実に言えることは、僕が塾講師という仕事を二十数年以上の経験則として、成績が大きく向上し、結果を出した生徒の共通点は、自分なりの勉強方法を確立して行った人です。人の意見を参考にして、自分なりにアレンジしたり、工夫したりして自分なりの方法論を見つけた人です。「Trial and Error」(トライアル アンド エラー)を繰り返しながら、自分で作った形式やフォーマットに修正点を加え、より良い形を作っていこうとした人達です。自分で立てた計画を遂行した人です。

結果を出すには、ストイックさだけではいけない。

 僕が現役のとき、受験勉強の最中に精神的にずっと安定していたわけでなく、自信を持ったり、不安になったりの繰り返しで、喜怒哀楽の波があったように、彼等にも勿論、それはあったと思います。それでも、彼等は、これだけはやっておくべきと自分で決めたことは、必ず守って、傍から見ても、それをするのが当然の如く黙々とやっていました。そういう意識を持っていたのです。受験で結果を出した彼等も、最初からそうであったのか?というと実はそうではありません。集中力の維持が出来なかった人も、宿題を忘れがちな人もいました。多分ですが、目的とか得たい結果に対する実感がなかったのだと思います。彼等も、真摯な態度になったのは、受験を意識してからです。それまでは、学力が高い生徒でも真剣さには欠けていたのが事実です。彼等のやる気は、自然発生です。きっかけとして僕の話したことであるケースもあったかもしれませんが、彼等の中から芽生えたものです。自分が真剣に取り組み始めたことは、楽しみを見出せます。彼等からは当然、ストイックさを感じましたが、苦しみを我慢して耐えているという雰囲気はなく、活き活きとしていました。苦しさに耐えることも必要ではありますが、それよりも真剣にやる中で面白さや楽しさを感じることの方が必要だし、大切です。楽しみは希望を感じさせ、自信と頑張るエネルギーを生み出し、好循環をもたらします。目的と出したい結果があると、人間はそれに向かうことが自然とできます。目的意識と希望と自信と楽しみ、全部揃わなくとも、それらのいくつかが揃えば、人間はどうにか前に進めるものだと彼は僕に教えてくれたと思っています。

成功体験が結果をもたらしてくれる!

しかし、初めの成功体験が難しい・・・。そういうときは数字ではなく、内容を見つめよう。

 好循環をもたらすには、成功体験が必要です。失敗ばかりだと、嫌気が差してやらなくなるのが人間です。だから、できない子ができるようになるのは、ものすごく大変なこことです。できる子は、自身の成功体験を糧に、それをもう一度トレースする、あるいはそこに改良点を加えることで、更なる成功体験を手にします。その中での失敗も、こうするとダメなんだと考え、失敗しない方法も手にして行きます。まずは、成功体験をすることが物事の持続して行き、レベルアップしていくのには必要不可欠なのです。受験勉強では、結果=点数や偏差値です。点数を成功体験として捉えるのは間違いではありませんが、点数だけが成功体験だと考えるのは間違いです。理解力と点数は、実は比例関係ではありません。同じ50点でも中身が全く違うことは良くあることです。だから、受験勉強を始めて数ヶ月は点数を取ることよりも、基礎をしっかり身に付ける。基本的な事をしっかり理解することに重きを置いた方が良いです。正直、学習したことが点数として反映されるには、数ヶ月は掛かります。その期間は、分からないものが少し分かるようになってきた!解けなかった問題が解けるようになった!そういう体験を積むと良いでしょう。スポーツでも練習では上手に出来ても、試合では上手く行かないことが沢山あります。それと同じで、テストで自分の実力を発揮して結果を出すのはなかなか難しいことなのです。だから、初めの数ヶ月は、点数は取れないものだと考えて、自分ができることを増やして行く、実力を養う期間だと捉えて欲しいです。最初からテストの結果である点数や偏差値を求めても、数字ばかりに固執すると心が折れます。志望校の点数や偏差値なんて、早い段階で取れるわけありません。もし、取れているなら、それは適正な志望校のレベルではありません。数字ではなく、自分の知識量が増えていること、理解力が上がっていることを感じられるように、日々コツコツと知識の吸収と確認を繰り返して、情報の整理をして行きましょう。その知識が新たな知識に対する理解力を生み、その理解が新たな知識の吸収を呼び込む正の連鎖が生じるようになります。そこまでが受験勉強の我慢のしどころです。だからこそ、数字ばかりを見て、勝手に落ち込まないようにして欲しいのです。

受験勉強に決まった型があるわけではない

理解力と記憶力の両輪で!

 知識に対する理解を深めて勉強を進めることが理想ですが、今の自分の学力・実力では理解できないことがあるのが現実です。理解が追い付かない!この現象が起きるのは当たり前です。実際に僕が現役のときもこんなことは何度となくありました。まずは理解しようとはしますが、それが上手く行かないこともあります。そういときは、取り敢えず「これはこういうものだ!」と飲み込んで、解き方自体を丸暗記して、勉強を進めて行きました。今考えると、これは正解だったと思います。自分のレベルが上がると、後に理解できるようになります。今、理解できないことは、取り敢えず飲み込むのも立派な方法です。理解力と記憶力の両方使ってこそなのです。逆に、理解力だけで受験勉強を進めようとしても、勉強の効率は下がります。何故なら、普通の高校生や中学生は、そこまでの理解力がないからです。自分の得意分野、好き嫌いもあるので、理解力と記憶力の割合はそれぞれです。その両輪を上手く駆使して、受験勉強を進めて下さい。

自分に合った方法を見つけよう。

 では、両輪である理解力と記憶力をどうやって磨いて行くのか?英単語を覚えるにしても、人それぞれです。単語帳を作って覚えるのが合っている人もいれば、長文に触れながら覚えるのが合っている人もいます。書いて覚える人もいれば、発音して覚える人もいます。理系科目にしても、教科書を読み込む人もいれば、問題を解きまくる人もいます。本当に人それぞれで、自分でいろいろやってみて自分に合う方法を見つけて行くしかありません。ひとつの方法を突き進めても良いですし、複数の方法をミックスしても良いでしょう。

受験勉強は楽ではありません。

 今回は、受験勉強の初期について話しましたが、レベルが上がれば悩みがなくなるか?というとそうではありません。寧ろ、今まで見えなかったものが見えて、自分のレベルが上がると足場がどんどん狭くなる感じがします。同じ志望校受ける受験生のレベルが上がるので、どうしても数字が気になるようになります。伸び悩みも感じるようになります。でも、それは、自分がそこまでのレベルになった証拠です。まずは、頑張ってそのレベルになって、受験勉強の土俵に立ちましょう。

 

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