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生徒作文2025①

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”Fall is the best season for art.” at Total Academy 2025 作文紹介

 ”Fall is the best season for art.” at Total Academy 2025の開催に及んで、生徒達に作文をほぼ強制的に書いて貰いました。生徒達が書いてくれた作文をホームページ上でも紹介します。1回につき、1つの作文を掲載しますので、じっくりとお読みください。最初の回は塾長です。生徒に書かせる以上、自身も書かないと立場がありません。

二大政党から多党制へ

 「日本も二大政党制にしなければならない。」そういう声も多かったのは、今や昔である。自民党政権がずっと与党に鎮座していたため、二大政党制には至らなかった。2回の大きなチャンスはあったが、見事にそれは粉砕された。「どうにか、二大政党制を目指せないものか?」20年以上、朧げに考えていたが、「どうも我が国は、アメリカとは違い二大政党にはならないようだ。」という結論に最近では至っている。闇雲に、二大政党であることが理想的だと思っていたのは否定できない。だから、長い間、「日本が二大政党になるには?」と僕だけでなく、多くの国民、政治家が考えてきた。ここでは「本当のあるべき政党制とは何か?」を少し考えてみたい。

 まずは、歴史を振り返ってみよう。

 1993年7月の衆院選で自民党は大敗し、議席数は半数以下となり、社会党も激減した。一方で議席数を伸ばしたのは、細川氏が党首を務めた日本新党や、自民党から分離した新生党、新党さきがけなどである。ロッキード事件やリクルート事件など「政治とカネ」の問題が背景としてあったのも理由となり、「55年体制」と呼ばれる自民党と社会党の二大政党の対立の終焉となった。

 自民党の宮澤喜一内閣は総辞職し、非自民連立政権である細川内閣が発足した。細川政権は、日本新党・社会党・新生党・公明党・民社党・新党さきがけ・社民連・民改連の8党派による連立内閣であった。しかし、連立与党の対立や首相の金銭疑惑などもあり、8ヶ月で退陣。次の新生党などの連立内閣である羽田孜内閣も、わずか64日の短命であった。その後、自民党・社会党・新党さきがけの連立政権が誕生、自民党は公明党などと連立し、再び政権与党を担い続けることとなった。

 2009年8月の衆議院選挙で、麻生自民党は、前回の小泉劇場の郵政選挙で得た300の議席を、119にまで減らした。逆に前回の115議席を、308議席というとてつもない数にまで伸ばした民主党が、夏の熱風が吹いた中で、ついに政権交代を実現した。鳩山内閣の誕生である。国民の期待は高まった。当時、私も期待した。しかし、その期待が絶望へと変わるのに多くの時間は必要なかった。

 「政治主導」を打ち出したのは良かったものの、官僚や党内との意見調整もないことが多かったため、行政を進めること自体が困難であった。

 鳩山辞任後、首相の座は菅直人に移った。消費税増税案が国民の不興を買い、7月の参院選に惨敗、衆議院とのねじれ現象が生じた。更に、9月には尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で中国漁船の船長を釈放したこと、2011年3月の東日本大震災での危機管理能力の甘さ等が理由で辞任した。次の内閣総理大臣に就任した野田佳彦は、震災対策に取り組み、これは一定の評価を得た。しかし、震災復興のめどが立ってない段階で、消費税増税論を掲げ、解散総選挙で自民党に惨敗した。

 結局のところ、民主党政権が掲げたものは絵に描いた餅で、マニフェストはほぼ全て実現されなかった。政治主導という言葉を履き違え、調整を怠ったこと、予算の見通しが甘すぎたことが、国民の期待を絶望に変えてしまった原因である。そして、社会党・さきがけ・日本新党・新進党など多くの政党が集まって結成された民主党内では、小グループが乱立し、意見を取りまとめることが難しかった。それどころか、仲間のミスをフォローするどころか笑い、結束すべき局面で足を引っ張り合った。それは多くの国民が民主党に見切りをつけるには十分な動機となった。

 上述した細川内閣、鳩山内閣の誕生は、日本が二大政党となる本当に大きなチャンスだった。しかし、見事というか何と言うか、大ブーメランがお家芸になっている、今のどこかの党が引き継いだ血のせいか、盛大な失敗を国民に見せつけたのである。

 民主党政権の後、安倍内閣、菅内閣、岸田内閣、石破内閣と自民党政権が続き、2024年10月の衆議院議員選挙で今年2025年7月の参議院議員選挙の直近の国政選挙では、自民党は大きく負けた。衆議院議員は56議席減の191、参議院議員は、非改選も含めると13議席減の101議席となった。自民党が減らした分が、2024年の衆議院議員選挙では野党第一党の立憲民主党に流れた形になり、立憲民主党は50議席増の148議席となったが、2025年の参議院選挙では議席数が変わらず38議席のままであった。これは立憲民主党としては、完全に負けであり、国民の期待がいわゆる新党に向かっていることを示している。国民民主党、日本維新の会、參政党、日本保守党、チームみらい等である。

 単独で自民党に議席数で勝る政党はなく、自民党も衆参両院とも過半数に届かない。ましてや、自民党と公明党の連立は解消され、日本維新の会との連立が発足したという驚嘆すべき出来事があった。これでは、二大政党などできるはずもない。いや、選挙の結果が国民が求めた結果であるのだから、二大政党を国民は期待していないということなのだと思う。僕も、最初に述べたように、日本は二大政党が理想ではなく、理想も現実も多党制である方がよいとここ数年は思っている。しかし、政治運営が難しいのは事実であろう。だが、政局ばかりが重きを置かれることに、国民はうんざりしている。これに政治家は応えて欲しい。政策ごとの是々非々で事を進めて欲しいものである。

 そして、世界情勢は厳しい。生徒にもよく言うのだが、「世界地図を見ると日本という国の位置関係はどうなのだろうか?日本海を挟んで、ロシア、中国、北朝鮮、韓国があり、太平洋を挟んで背後にはアメリカがある。世界でも希に見る過酷な位置関係にあると言ってもいい。」と。国防、世界経済等々の問題、その中での日本としての振る舞いが命取りになってしまうこともあり得る。本当に政治家には頑張って欲しいし、頑張っている政治家は所属政党関係なしに応援したい。

 現在、女性初の総理大臣である高市早苗さんが、その手腕を発揮しようとしている。個人的には大応援している。彼女の話し方には説得力があり、聞かれたことにきちんと答える姿勢は素晴らしい。問答が成り立つのは、見ていてフラストレーションがない。どこぞの党のK氏やM氏などは、質問に対して2分も3分も大演説を始めてしまって、質問には答えず自分の主義主張を悦に入って始めてしまう。ほとほと困ったものである。自慢話などを語らない彼女は、多くの政策や問題をしっかりと勉強していることも、その話口調からも窺える。また、某両氏とは違い、偉そうな態度をとらないことも好感が持てる。

 高市内閣の誕生は、新たな風が吹き始めたことを象徴しているとも言えるだろう。しかしながら、この多党の中の状況は容易なことではない。過去の民主党政権の経験を踏まえると、政権運営や国政における課題を解決することが難しいこと、国内外の様々な課題に対処しながら、多数の政党との連立や協力体制を構築するには困難を伴うことが想像される。

 次の選挙結果はどうなるかわからないが、日本は多党制へと移行していると僕は思っている。多党制への移行は、日本の政治において新たな展開をもたらす可能性がある。多様な価値観や意見が強要されるのではなく、尊重される政治環境の構築を望みたい。だからこそ、高市さんには期待したい。


塾長

塾長の感想

 この作文を書いたのは2025年10月です。その時点までの状況を元に書いていますので、今現在の僕の考えと違うこともあるかもしれません。そういう点を考慮して頂ければありがたいです。正直、あまり政治的な発言をしないのですが、日本の首相には頑張って欲しいし、政治家には日本のために働いて欲しいと思っています。

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2025.11.10 自習室

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