2020年を振り返って

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やはり、新型コロナウィルスの年だった。

 2020年、僕だけでなく、世界中の人が新型コロナウィルスに振り回された。振り回されたという言葉に語弊があるかもしれない。命を落とした方が沢山いるし、後遺症に悩んでいる人も数多いる。無念であり、残念であると当事者は感じているだろうと思う。僕も遺憾に思う。これは誰しもが覚える感情であろう。新型コロナウィルスも所詮、風邪である。風邪であるが故、余計に何とも表現しにくい感情になる。12月12日のデータであるが、全世界で感染者は7000万人超、死者数160万人超であるとのことだ。ここから求められる感染者の致死率は、160/7000≒0.023=2.3%である。単純計算で感染した人の100人中98人は、命を落とさずに済むし、2人が亡くなってしまうわけであるが、この数値をどう判断して良いのか分からないのが現状である。新型コロナウィルスに対して、防御の態勢をどのレベルで、どの様に、どのくらいの期間とるべきなのか、正解を知っている人はこの世にはいないと思う。専門家でさえ意見が違うのだから、そのとき、その状況で、自分や他人を守るための良い方法を選択するしかないと思う。自粛が行き過ぎてしまい、心が疲弊するのも問題だし、人が動かないと、お金が動かず、経済が回らないのも事実である。現に、5月の自粛期間の反動もあり、秋の行楽のシーズンの人出は例年に比べても多かったように感じる。結局、締めて、緩めての繰り返しをするしかないのだろう。長く戦うには、基本線としては、それしかないと思う。

では、2020年を振り返ってみよう。

 ここでは、個人的なことを書いていきます。

1月

 今年の目標として、「根気よく」「必死に」という言葉を挙げた。このときは、新型コロナウィルスなど対岸の火事だと思っていた。コロナのおかげで、この2つの言葉は、ある程度、心に秘めて行動できたと思う。でも、そのことは関係なく、今年は、自分にとって我慢が必要な年だと思っていた。

2月

 4月からの新年度をどう進めて行くか?卒業生をどう送るか?と2つのことを考える時期であり、毎年、リフレッシュを兼ねて、温泉旅館にお世話になるのだが、今年は草津温泉へ行った。卒業旅行シーズンもあって、若者のグループが多かった。この宿泊旅行を最後に、泊りがけの旅行はしていない。

3月

 僕にとっては、魔の3月でした。臨時休校の発表に頭を痛めました。3月の授業をどうしよう?春期講習は?悩んだ末に、2週間の休塾をした。春期講習は、中止にせず行った。臨時休校が発表されたのが、確か金曜日で、次の週からいきなり休校。直ぐに、ホームページに3月の塾の休塾予定を記載し、各家庭に連絡した。2.3日したら、多くの大手予備校や学習塾が同じ路線をとったことには、少々驚いた。

4月

 この4月上旬が第1波のピークだった。臨時休校の延長が決定し、春期講習後、4月の授業は休みとした。この1ヶ月は、のんびりしていたわけでなく、塾として、どのように授業展開するのか?授業方法をどうするのか?そのためには機材として何が必要か?何を使って、どう進めて行くのか?を考えた。当然、考えるべき方向はオンライン授業とか、リモート授業である。只、全てをオンラインで生配信とか生授業で行うのは、各家庭の事情、その他諸々の事情もあり、無理と判断した。新たな授業方法の模索の1ヶ月だった。さすがに、5月も休みにするわけにはいかなかったので、必死に考えた。考え事は、ジョギング中や散歩中に良くしていた。この運動が、気分転換になり、あまり落ち込まずに済んだのかもしれない。正直、明けての5月、新規生徒獲得も難しく、辞めてしまう生徒も数名いるだろうと思っていた。

5月

 ゴールデンウィーク明けには、塾の授業を再開できるか?と思っていた4月下旬、5月末までの休校が決定した。4月から準備していたリモート授業の始まりである。懸念していた退塾する生徒はなく、そこには一安心と嬉しさがあった。リモート授業であるが、最初は、本当に苦労した。何もかもが初めてで、混乱もした。幸いにも、趣味のカメラが仕事に役に立ったのは有難かった。でも、カメラだけでは、リモート授業に対応できず、又、現有のパソコンではスペック不足であったため、ある程度の高性能のパソコン、ペンタブレット、マイク、カメラ用の電源、その他諸々を購入した。正直、4月5月と無収入の中の大きな出費の決断は簡単ではなかったが、塾として進むため、この環境の中で、生徒により良い授業を提供するためには必要な機材だと考えて設備投資をした。今、思えば、この判断は正解だった。これが、今の授業に生きているからだ。そして、今年の5月は陽気も良く、ジョギングでかなり日焼けしてしまった。そう言えば、玄関に飾ってある鹿の角も、5月に山で拾ったものだった。

6月

 久しぶりの生授業の再開であったが、第1週目は、緊張したし、疲れた。でも、普通に授業できるのが嬉しかった。しかし、マスクにフェイスシールドの重装備は暑かった。5月のリモート授業で、良いと思ったことがあり、宿題はメールで送ってもらい、添削して返信することにした。授業中、宿題の答合わせをする必要がなくなるので、その分、授業を前に進めることができるからだ。そして、授業の説明部分を動画撮影することにした。生徒の復習教材として、僕の緊張感を高めるため、保護者の方に塾の様子を知ってもらうためだ。色々な意味で、僕も生徒も初めての試みであり、戸惑ったと思う。今も、試行錯誤している。実は、現在、パソコン周辺機器も6月当時よりも強化しているため、動画の取り込み、アップロード、メールの送信等の作業時間が短くなったのだ。それはともかく、6月は通常授業の新しい取り組みの月であったのだ。

7月

 本来の年なら、3.4.5月は新規入塾生が多い月であるが、今年は、4.5.6月と新規入塾生はいなかった。7月になり、新規入塾生が迎えることができた。過去の中でも多い人数であった。本当に嬉しかった。4月5月6月と考えてきたことが、実を結んでいく感じだった。そして、去年、開設したホームページが大きな役目を持つことを実感した。今までは、ほとんとが電話での問い合わせであったが、現在は、かなりの割合でホームページのお問合せから、メールを頂くことも多い。そして、夏期講習の準備の月でもあった。

8月

 例年、夏期講習は7月下旬の夏休みと伴に始まる。しかし、今年は8月の1ヶ月の期間だった。だから、例年の時間割は使えず、新たに時間割も組み直し、料金体系も考え直した。夏期講習は、毎年、大変である。教える側の僕は、頭の勝負というより体力勝負だ。朝から夜まで喋り続け、生徒に教える。体力切れで、頭が働かなくるときもある。でも、今年は4.5.6月とジョギングを良くしていたので、体力が増強したため、体力的には余裕があったように感じる。やはり、人間、心技体が揃って初めて充実するものである。それはともかく、8月上旬が第2波のピークだった。

9月

 授業中のカメラの存在が、生徒にとってもそれほど気にならなくなってきたようだ。その授業の撮影のため、且つ、プライベートの趣味として、買おうかどうが悩みに悩んだ「EOSR6」を8月中旬に予約した。発売日より3週ほど遅れ、9月中旬に届いた。正直、スルーしようと思っていたのだが、高画質の授業動画ためには必要であるし、何より、そのスペックに魅かれてしまったのだ。知りたい人には詳しく話したいが、興味のない人には何の話か分からないと思うので割愛する。一言で言うと、「凄すぎて、却って、写真が下手になってしまうカメラ」なのである。

10月

 昨年から始めた「”Fall is the best season for art.” at Total Academy」の準備が少々大変だった。今年は、芸術作品だけでなく文章も書いてもらったので、その文章の添削とデータ化に時間を取られた。全生徒の文章を僕一人で行うので、そこそこ骨が折れたけど、読んでいて楽しかった。冬期講習のポスティングもこの時期から始めた。富岡市内の全部ではないが、そこそこの場所の地理は頭に入っている状態だ。10年近くポスティングをしているので、当初と様子が変わった場所もあったりするのが、結構面白い。意外と、ポスティングは新しい発見があったりする。最初の頃は、ものすごく時間が掛かったが、今は、地理と道が頭にインプットされているので、効率良くでき、半分くらいの時間でできるようになっている。

11月

 「”Fall is the best season for art.” at Total Academy」の開催である。多くの保護者の皆さんもご覧になって頂き、有難かった。生徒の作品は、投票して作品にポイントを付け、上位の作品を表彰するのだが、生徒に混じって、僕も俳句と写真を出品した。当然ながら、審査対象外なのだが、僕の作品に投票してくれた生徒もいたりして、対象外と説明したのにと思いつつ、少しばかり上機嫌になるのは人間臭いと自分でも思った。とにかく、去年よりも、今年の方が華やかに開催出来て、嬉しかった。

12月

 年の瀬、冬期講習で、色々と忙しい月なのは、毎年変わりない。12月に中旬頃から、急に寒くなり、新型コロナウィルス新規感染者が急激に増えている。4月に第1波、8月に第2波、12月に第3波と、4か月程度の周期で増減を繰り返していくのだろうか?グラフを見ると、1日の新規感染者の第1波のピークと第2波のピークを直線で結ぶと、12月第3週の1日当たりの人数とほぼ一致するのが、不思議である。ともかく、今年はコロナ、コロナの1年だった。

2021年への祈り

 新型コロナウィルスの感染拡大がすぐに止まるとは思えないし、ワクチンや特効薬も認可は下りても、その効果がどの程度のものか分からない。接種を拒否する人もかなりいるだろう。その気持ちも理解できる。やはり、副作用が怖いし、身体に害がないか心配である。でも、希望的観測だが、何とか来年で目途が立って欲しいと思う。可能であれば、東京オリンピックも開催して欲しい。今年は、コロナで気が滅入りそうなことが多かったことは否定できないので、来年は、希望の光、筋道が見える年になって欲しい。自粛によって、引き起こされる同調圧力は、人間心理として仕方のないものではあるが、それによって生じる人間関係の軋轢や言い争いは、生産性があるものには思えない。だから、どうにか、少しで良いから未来が見える年であって欲しい。

 

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