濃度計算①

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濃度計算①

 溶液の濃度について、説明したことはあるのですが、もう一度、実例を加えて説明しますね。前回の「溶液の濃度」で、僕が言いたいことは言っているので、それに関しては、そちらを参照にして下さい。

溶液の濃度

 因みに、「濃度の定義」は以下の通りです。

濃度 単位 定義 用途
パーセント濃度 溶液の質量[g]に対する溶質[g]の質量の割合 高校化学以降あまり化学の分野では使わない。
溶解度 溶液100gに対して、溶質の溶け得る質量[g] これも、あまり使われない。
モル濃度

mol/l

溶液1lに対する溶質の物質量[mol]

中和滴定・酸化還元滴定など、多くの化学計算はモル濃度を使う。

質量モル濃度

(重量モル濃度)

mol/kg 溶媒1kgに対する溶質の物質量mol 沸点上昇・凝固点降下など。

この濃度変換は計算できるように練習しないとダメですよ。 では、いつものように手書きの説明です。

手書きの説明

<例1>

 水酸化カリウム28.0gを100mlの水に溶かした。この溶液の密度を1.25g/㎝3、KOH=56として、モル濃度、質量パーセント濃度、質量モル濃度を求めよ。

<解答>

<例2>

 硫酸銅(Ⅱ)五水和物CuSO4・5H2O(式量250)20.0gを100gに溶かした。この溶液の密度を1.08g/㎝3、モル濃度、質量パーセント濃度、質量モル濃度を求めよ。

<解答>


分子は何、分母は何!と意識して計算することが大切です。あと、水和物の場合は、内訳を考えて計算しないといけません。勿論、濃度の定義は、絶対に覚えて下さいね!

次回も濃度計算の続きで、溶解度から析出する結晶の質量を求める計算をしましょう。

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